まどろみ(総司Ver)


沖田は肌寒さを感じて目が覚めた。

回りはまだ目覚める気配はない。

暗闇の中に目を凝らすと、隣に寝ているはずのセイは寒いのか暖を求めるように

セイを挟んで沖田と反対側に寝ている隊士の方に擦り寄るのが見えた。


「・・・・」


何となく面白くなくて沖田はセイの蒲団に入りこむ。

すぐ近くにある暖を感じ取ったのか、セイはくるりとふり返ると沖田にすり寄ってきた。

その思ってもいなかったセイの行動に驚いたけれど・・・


(子供は体温高くて良いですねぇ)


小さな子供のような寝顔に一度頭を撫でると、セイの表情が柔らかくなったように感じた。

その仕草に幾分か満足してもう一度頭を撫でると

「ん〜・・」

セイが起きそうな気配。

沖田は慌てて目を閉じた。

 





「ぅわっ」





聞こえたのは小さな叫び声。気配から慌てた様子が目を閉じていても分かった。

笑いを堪えていると、トンッと軽い衝撃。



そして温もり。



その後数分と経たずに穏やかな息遣い。


おそるおそるそうっと目を開けると穏やかに眠るセイの姿。

何だかいろいろあったかくて、その温もりにさらに寄ると改めて目を閉じる。

今日の隊務はお昼から。

朝の稽古までしばらくまどろみを楽しみにすることにした。

 

 


 

20,000打のお礼フリー作品として拍手のところに一時展示させていただいておりました。
「どこにあるのー?」
とお問い合わせもいただいていたり。
わかりやすいようなわかりにくいような・・・。
遊んでしまってすみませんでした(〃'∇'〃)ゝエヘヘ


沖田バージョンも見てくださった方、
セイちゃんバージョンと合わせてお持ち帰り下さった方
ありがとうございましたm(__)m



2005.09.16 空子
(2006.04.10 改稿)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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